国際情勢が一層複雑化する中で、国際社会の責任ある一員として我が国の果たすべき役割は一層大きくなってきています。イラク情勢や北朝鮮情勢などの主要な外交課題に対して、日本として積極的に取り組んでいきます。
<拉致問題をはじめとした北朝鮮をめぐる諸懸案の包括的解決>
5月22日行われた日朝首脳会談には、私も同席し、拉致問題では、蓮池さん及び地村さんのご家族計5名が帰国されました。曽我ひとみさんご家族については、総理から直接帰国を働きかけましたが、ご本人の意志は固く、帰国の同意は得られませんでしたが、今後、早急に第三国で再会できるよう調整することになりました。さらに、安否不明の10名の方々については、白紙の状態からの本格的な調査を直ちに再会することに合意し、また、総理から新たに拉致被害者と認定される方があれば真相究明が不可欠であると伝えました。
さらに、日朝首脳会談では、核・ミサイル問題についても率直な意見交換を行いました。核問題では、六者会合の場を通じて平和的解決に向け一層努力することで一致し、ミサイル問題では、ミサイル発射のモラトリアム継続を再確認しました。
今後の取り組みとして、とりわけ、拉致問題につき、安否不明の方々の真相究明、曽我さんご家族の再会を早急に実現するとともに、核・ミサイル問題の解決にむけて前進を図り、諸懸案の包括的解決を目指して参ります。
<イラク人道復興支援の推進>
イラクはかつて実際に大量破壊兵器を使用しており、その廃棄を求めた国連安保理決議を無視し、査察にも十分協力しませんでした。米国等による武力行使は国連安保理決議に則ったものであり、日本はこの武力行使を支持しました。
今、国際社会は、6月30日の主権移譲を控え、イラクの再建・民主政権づくりに取り組んでいます。日本としても、米国との信頼に足る同盟国として、人道復興支援をを求める国連安保理決議の要請に応えるため、そして、石油資源の9割近くを中東地域に依存している日本自身の国益のために、自衛隊派遣等の人的貢献と経済協力(無償支援15億ドル、円借款35億ドル)を「車の両輪」としてイラク人道復興支援を推進していきます。